肺癌!?結核!?年末年始に起こったドラマ-序章-

人生のドラマ

2020年3月24日 更新日:

『レントゲンで肺に影が出ているので、再検査の為に病院にきてください。』

2019年の年末に受けた健康診断の2日後に看護婦さんから携帯に連絡がありました。

2012年に山梨県で仲居さんをしていた時に風邪をこじらせ、
咳をしながら仕事を休まず続けていたら1ヶ月ぐらい咳が止まらないことがありました。
その後オーストラリアに入国する際に受けた健康診断から肺に影が写るようになり、
お医者様によると、その時に軽い肺炎になっていて、この影は治った痕だとのこと。
肺の細胞は壊れると治らないそうで、その後ずっと写り続けると言われていました。

事実、2018年2月に受けた健康診断でも肺の影が引っかかり、
その事を伝えた上で再検査をしたいと言われて行なったものの、
結局検査結果に異状は見られないという結果に終わっていました。

「またか。。」と思い、私は看護婦さんに
「2018年も再検査をしたのですが、それとは違うんですか?」と確認すると、

『詳しいことはお伝えできませんが、先生がCTを撮りたいと言っています。
明日病院にきてください。ご来院される際はマスクの着用をお願い致します。』

そこまで言うなら。。

次の日に病院を訪れると、私は個室に案内され、一般の人からは隔離をされることに。
これは結核を疑われているのかな?
肺に影が写ると、その影が結核であるかどうかを確認されることがあり、
オーストラリアでも定期的にレントゲンを撮影する事を課せられていたからです。

その後CTを撮影し、前回撮影した左側のCT写真と今回撮った右側の写真を比較すると、
確かに実際に肺の影が大きく、そして濃くなっているのがわかりました。

『肺炎の治った痕である場合、影は大きくなったりはしませんが、
小梅さんの場合は大きくなっているのがわかります。
その原因が何なのかを確認する為に、違う病院で内視鏡検査の説明を受ける為、
紹介状を書くのでこれからその病院に行ってください。』

そう言われた私は、その足で病院を梯子し、紹介を受けた先生の診察を受けました。
しかもその告知は、菌を移りにくくした減圧室という特別な部屋で告げられることに。

『写真と先生の診断書を拝見しましたが、
治療をする為に肺の影が何なのかを正確に診断する必要があります。
その原因として、肺癌、結核、
 その他の感染症等5通りぐらいの病気が考えられます。
内視鏡検査は年明け1月10日より1泊2日の入院をしていただき行ないます。
人に移す結核である可能性もあるので、少なくとも痰の検査結果が出る前や、
内視鏡検査を行なうまではできる限り人に会わないようにしてください。
会う場合は必ずマスクを着用すること。
そして外出もできる限り控えて、帰りはタクシーを使って帰ってください。』

その内容を告げられた丁度その時、
パートナーのAがスイスからイギリス経由で日本に向かっていました。
年末年始を一緒に過ごす為に既に日本に向かっていたのでした。

その事を先生に告げると、

『会わない方が良いでしょうね。
どうしてもという場合は自己責任ですが、会わない事をお勧めします。』

そ、そんな。。
その時私は、自分が肺癌や結核かもと思う気持ちよりも、
日本に向かってきているAを羽田まで迎えに行けない事。
その後離れ離れで年末年始を過ごさなくてはならない事。
そして12月中に一緒に仕事をした同僚、お会いしたクライアント、
更には一緒に住んでいるシェアメイト等に
もしかしたら病気を移しているのかもしれないという現実を突きつけられ、
ひどく落ち込んだ気持ちになりました。

こんな気持ちのままで1月10日まで一人で過ごすんだ。。年末年始を一人で。
家族にも友達にも心配させたくないから誰にも話せない。

私はAになんて伝えて良いかわからないまま、
イギリスに無事に着いたと連絡をしてきたAに電話をかけました。
そして先生から受けた告知と今後のスケジュール、
そして一緒に過ごせない事を泣きながら告げました。

また、万が一肺癌だった時のことも考えて、結果を待ってもしそうであれば、
結婚をするのを先延ばしにしたらどうかとも提案しました。

一緒に寝泊まりするはずだったところには来ない方が良いから、
今友達のシェアハウスに泊まれるかどうか確認していると告げると、

『そこに行かないという選択はまずない。
とりあえず日本に着いたら会いに行くから、
二人で話し合ってどうするか決めよう。』

とA。

私は一目も会えないのかもと思っていたので、
その言葉を心底嬉しく思いましたが、
それが本当に良いことなのかを判断できずにいました。
とにかく結核に関する情報を頭に入れる為にパソコンに向き合い続けていると、
Aが家のチャイムを押す時間に。

キスなんてもちろんせず、ハグもそこそこに、
お互いにマスクをした状態で机を挟んで向き合う2人。
今想像するとそのシュールな状態に笑ってしまいますが、
その当時は本当にどうしたら良いのかわからないという葛藤の渦中にいました。

結核だったら間違いなく一緒に生活していたら移る。。
でももし肺癌だったら移らないし、大したことない感染症の可能性だって。
そうだとしたら一緒にいたい。でも可能性があるのならやっぱり移したくない。。

そんなことをグルグル頭で考えていると、

『移らないからように気を付けるから、年末年始は一緒に過ごそう。
外に出られないなら一緒に映画を観て過ごせばいいじゃない。』

とA。更に

『肺癌だからって結婚しないのはおかしくない?
そういうのを一緒に乗り越えるのが夫婦になるってことじゃないの?』

とまで言ってくれました。

今年も年末年始はカウントダウンをして、お参りに行って、
一緒に年越しそばを食べようと話していたのに。
私はせっかく日本に来てくれているのに不自由な生活を強いる申し訳ない気持ちと、
Aからの温かい言葉で胸がでいっぱいになりながら「ありがとう。」と御礼を言って、
一緒に過ごすことを決意しました。

でもとにかくいつも不安で、料理をしていても自分の菌が入るんじゃないかと心配し、
食事はマスクをお互いに外してするしかないので、タイミングをずらしたり、
会話をしながら食べるなんてことをしなかったり、そしてお風呂も寝るのも別。

できないことばかりだったけど、Aが一緒にいてくれる事が幸せで、
手を伸ばせば触れられる距離にいてくれることが嬉しかった。

外に出られない間に結婚の為の書類を揃え、痰の検査結果を待ちました。
年が明けて数日経った頃、先生の喜びの声と共に

『痰から結核菌が出なかったので、
一先ず人に移る結核ではないことが分かりました!
でも内視鏡検査をするまでは、
念のために人に会う時はマスクをしたままでいてください。』

との連絡が。

この時の喜びは忘れられません。
もちろんAにも移す確率がほぼないこと、
そして12月に会った人たちにも移してないとわかったからです。
私はこの時、心底ホッとしました。

よしこれで、結果が肺癌でなければ良い!
私はやっと前向きな気持ちで、結婚と検査入院の準備を進め始める事ができました。

②へ続く

小梅

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小梅 koume

人と人、人とものごとを繋ぐカタリスト。 オーストラリアを中心に6年間の海外生活を送り、現在は東京を基盤にインバウンドメディアとインバウンド専門カスタマイズツアーを提供するJapan Travel K.K.で仕事をしています。 ブログを読んでいるあなたと共に人生を楽しみながら、#日常を輝かせるTipsを共有できるメディア創りを目指します。 人生禄を綴った「note」の記事はこちらから→ https://note.mu/mt_koume

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