『限りなく透明に近いブルー』を読んで

人生から受け取ったこと 日常を輝かせるTips

皆さん、こんばんは。
人と人、人とものごとを繋ぐカタリスト小梅です。

9月に入りましたね。
8月の出張ラッシュの締めを飾る明石市出張は、
その迷走した動きで日本を大混乱させた台風10号の影響で、
9月の初週に延期となりました。
その出張も終わり、ホッと一息の週末でした。

台風が過ぎた後は、昼間はまだまだ残暑が残るものの、
朝夕はやっぱり秋の気配が色濃くなっていますよね。
夜には虫の声がして、お散歩が気持ちの良い季節です。

秋と言えば【読書の秋】ですね♪
今日はたまたま話に上がったので、
Amazonで早速購入して読んだ村上龍さんの処女作である
『限りなく透明に近いブルー』を1日で読み終えました。

内容はかなりハードなものなので皆さんにお勧めできる本ではないのですが、
その文章表現がとにかくユニークで、
情景がありありと思い浮かびます。

私はこの本の中で、主人公のリュウが恋人のリリーに
「あなた何かを見よう見ようってしてるのよ、
まるで記録しておいて後でその研究する学者みたいにさあ。
(略)リュウ、ねえ、赤ちゃんみたいに物を見ちゃだめよ」
と話すシーンが心に残り、
いつからか私はこういう風に見ることを
やめてしまったのかなーとぼんやり考えてみました。

解説は『蹴りたい背中』で有名な綿矢りささんで、
全く同じポイントを挙げてこの作品の話を掘り下げてくれていましたが、
やっぱり作家さんの批評は面白いですねー♪
村上龍さんの表現も独特で面白いですが、
それらを受け取って書かれている綿矢りささんの批評にもとても良い刺激を受けました。

場面を切り取り、本当に何気ない場面を色のついたリアルな映像にしたり、
香りや空間までも感じられるように表現するなんて素晴らし過ぎます。
そういうことを受け取り、感じると、
日常の景色がそのように浮き上がって見えてくるから不思議です。

私も以前は赤ちゃんみたいに物を見ていたのに、
なぜそれをやめてしまったのか?
本を読み終えたカフェのカウンターで、
西日の光で浮かび上がる植物の影が
光の中でゆらゆら動いているのを横目に考えてみました。

私は興味・関心をもつことが多いので、
目に映るものは何でも興味を持って観ていました。
視野も広く、入ってくる情報も多かった。

自然の中ではそれを全開にさせますが、
都会の中で見える景色は美しいものばかりではありません。
その情報量を減らし、必要のないものをそぎ落とす為に、
視野を狭くし、フォーカスをずらし、
できるだけ美しいものだけをみるようになっていたのです。

そうでもしないと、都会での生活は無駄に疲れ、
ストレスを受け取り、暗い部分が見え隠れしてしまいます。

今の家に移り住んでもう1年以上も経つのに、
え、こんなお店あったっけ?と思うことが今だにあります。
それぐらい、私は日常で視野を狭めて家の周りを歩いているのです。

これは『丁寧に、剥き出しで、生きる』というテーマを設定した
2024年にふさわしい深掘りだなとも思えました。

人は人やものごとを信じたり、期待したり、そのままを受け取ることが、
傷つくことに繋がってしまいがちです。
あまりにもその衝撃が酷過ぎて、ダメージが大きかった経験から、
人はそれを二度と味わいたくないと感じ、
防衛本能からそれらを先に準備して予防線を張るようになります。

確かにあの衝撃はすごい。
でもそれをすることで、
見逃してしまっていることがたくさんある気がしています。
諸刃の剣かもしれない。
でもそうすることでしか見えない景色や受け取れることがあると思うんです。

この本をきっかけに、そういう予防線をちょっと外してみようか。
今はそんな気持ちになっています。

カフェから出てまだ幾分生ぬるい空気を肩で受けながら歩いていると、
とても美しい秋空が広がっていました。

午前中からゆっくり本を読み始め、
昼過ぎからは景品で当たった「CBDマッサージ」を受けて心身共にまったりし、
その帰りにカフェに寄って美味しいチャイとケーキをいただきながら本を読了。
そしてその余韻を感じながらいつもよりのろのろと歩きながら向かう家路が幸せ過ぎて、
満たされている自分を実感し、自分から愛が溢れ出るような感覚になりました。

帰宅してからはお風呂を溜めて大好きなKeith Jarrettのアルバムである
『The Melody at Night, With You』を聴きながらバスタイム。
このアルバムには大好きな「I loves you porgy」も入っています♪
張り付けているYouTubeの映像はライブでかなりアレンジされまくってますけど。笑

自分一人だと、こういう状態になるのは比較的簡単です。
自分の時間を、自分だけの時間として自由に使って、
違う世界に没入したり、ゆっくり過ごしたり、
大好きな曲を聴いたり歌ったりすれば、
心身がどんどん整っていきます。
これはシングルで子どもがいないからこそ。

今ならできる気がする。
剥き出しで生きて、赤ちゃんの目でみることも。
今年もあと4か月をきりました。
これから新しい世界を観てみたいと思います♪

小梅

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小梅 koume

人と人、人とものごとを繋ぐカタリスト。 オーストラリアを中心に6年間の海外生活を送り、現在は東京を基盤にインバウンドメディアとインバウンド専門カスタマイズツアーを提供するJapan Travel K.K.で仕事をしています。 ブログを読んでいるあなたと共に人生を楽しみながら、#日常を輝かせるTipsを共有できるメディア創りを目指します。 人生禄を綴った「note」の記事はこちらから→ https://note.mu/mt_koume

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