外国人ライターと神社に行って初めて知ったこと

Japan Travel 旅行記(国内)

2019年9月17日 更新日:

昨年、Japan Travel奈良県橿原市の特集ページを構築する為に、

ドイツ人の女性ライターのAを連れて取材を行なっていた時のことです。

奈良県を代表する観光地である『橿原神宮』を訪れた時に、

今までに見たことはあるけれど、意味を知らないものがあることに気づきました。

このブログではその体験についてご紹介します。

日本のはじまりの地・橿原神宮

橿原(かしはら)は日本最古の正史とされる【日本書紀】

日本建国の地と記されている場所です。

『橿原神宮』第一代神武天皇

皇后の媛蹈韛五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめこうごう)をお祀りしている由緒ある神社で、

およそ2,600年前に創建されました。

その創建に関する物語は「こちら」のサイトに漫画付きでご紹介してあるので、

ご興味のある方はご覧ください。

 

私は市の職員の方と、

神主さんにご案内していただきながら取材に同行していましたが、

印象的だったのは、

神主さん「神社は元々自然崇拝が起源なので、山の近くにあるのが自然なんですよ。」

とお話してくださったこと。

確かにお宮は畝傍山(うねびやま)の東南麓に鎮座しています。

『橿原神宮』神社本来の質素で荘厳な雰囲気がとても心地よい神社でした。

紙垂(しで)の意味を知ったきっかけ

取材をしている時に、

市の職員さん「今は鳥居を取り換えている最中なので、鳥居が神社にない状態なんですよ。 とても貴重なタイミングですね。(笑)」

と言われました。

確かに貴重ですが、鳥居はやっぱり大事だ。。と痛感した瞬間。

神社の鳥居をくぐった時に、あの空間が変わって空気が凛とする感じが大好きなのです。

 

その時にドイツ人ライターのAが、

A「そういえば小梅、前から気になってたんだけど、あの神社についてる紙はなんなの?」

と質問をしてきました。

あ、確かにあるのは知ってるけど、何なのかは知らないな。。

そこで神主さんに聞いてみました。すると、

神主さん「神様は地上にお越しになる際に雷を伴って降り立ちます。あの神は、その雷を模しているんですよ。」

と教えてくださいました。

へー、知らなかった!

更に調べてみるとあの紙の名前は『紙垂(しで)』と言い、

四手と書かれることもあるそう。

種類は切り方や折り方により3種類あり、邪悪なものを追い払い

神聖な場所であるという境界線を示しているんだそうです。

Aが聞いてくれなかったら、私はこの事実を一生知らなかった!

神社に敷かれている玉砂利の意味

神社にお参りを済ませた後に、

通常は入れないお宮の近くまで特別に入れる事になりました。

写真撮影はできませんでしたが、

この先の回廊を歩き、神聖なお宮の近くまで行くことができたのです。

その際に神主さんに

神主さん「小梅さんは神社に敷かれている玉砂利の意味をご存知ですか?」

と聞かれました。

確かに全ての神社ではないですが、玉砂利が敷かれていますね。

意味を知らなかったので私は「知りません。なぜなんですか?」と尋ねると、

神主さん「格式の高い神社になればなる程、入り口からお宮まで行く間にその玉砂利の大きさはどんどん大きくなります。人はその歩きにくい玉砂利を歩いてでも、神様に参るという心持ちをお見せするのです。そして、玉砂利の上を歩く際になる音が、魂を浄化すると言われています。」

何て素敵な意味を今の今まで知らなかったんだろう!

神社は大好きで新しい場所に行くと必ず参りますが、

これからは今まで以上にシャンとした気持ちで参ることができると感じた日でした。

明治神宮のHPにも玉砂利の説明が掲載されており、

ここには玉砂利の名前の意味についても書かれていますよ。

私はこの日から、神社を誰かと訪れる度にこのお話をするようになりました。

それは、私がこのお話を知って、神社に参る時の心持ちがガラリと変わったからです。

 

いつも目にするものを全く違うものに映すためには、

やはり違う視点と新しい感覚が必要なんですね。

身の回りにある当たり前のものに疑問を持ってみると、

とても素敵なストーリーや歴史の秘密を見つけることができるかもしれませんよ。

小梅

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小梅 koume

人と人、人とものごとを繋ぐカタリスト。 オーストラリアを中心に6年間の海外生活を送り、現在は東京を基盤にインバウンドメディアとインバウンド専門カスタマイズツアーを提供するJapan Travel K.K.で仕事をしています。 ブログを読んでいるあなたと共に人生を楽しみながら、#日常を輝かせるTipsを共有できるメディア創りを目指します。 人生禄を綴った「note」の記事はこちらから→ https://note.mu/mt_koume

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