山手線でのできごと

体験記 日常のこと

2021年12月14日 更新日:

皆さん、おはようございます。
人と人、人とものごとを繋ぐカタリスト小梅です。

前回のブログから1カ月ぐらいあいてしまいました。
その間にあったいろいろなことは後日ご紹介するとして、
本日は昨夜私が遭遇した山手線での出来事をご紹介したいと思います。

私は秋葉原で友人と会い、カフェで話した後、
山手線に乗って巣鴨に向かっていました。

たまたま乗り込んだ5号車は不自然に空いており、不思議に思っていると、
男性が座席の端っこで盛大に嘔吐して座り込んでいました。
彼の抱えているリュックにも、足元に置いているバッグにも、
そして床にも大きく吐しゃ物が広がっており、
人々はそれらを避けるように座っていたのでした。

私はそのことが何もないようにして、
景色の様になっていることが異様に見えました。

この人が、吐いたもので気道が詰まってたら死ぬかもしれないのに、
みんな気にならないのだろうか?
私は、もちろん自分も吐しゃ物を浴びたくはないし、
酔っ払いなので絡まれるのも嫌ではあったので、
壁側から男性に声を掛け、息をしているのを確認しました。

『大丈夫ですか?』と声を掛けて背中をトントンとしたものの、
起きる気配が一向にない男性。

そこで、私は電車の中で車掌さんに繋がるマイクを探しつつ、
優先席に座っている50代ぐらいのサラリーマン風の男性に、
『マイクとかないですかね?』と声を掛けましたが、
この車両にはないようでした。

そこで、男性の様子を見ながら電車が停まる駅で、
2駅分ホームの駅員さんを探しましたが誰もいなかったので、
これはもう、先頭車両の車掌さんのところに行って、
アナウンスで駅員さんを呼んでもらうしかないなと思い、
たまたま電車に乗り込んできた若い女性に、
『車掌さんって先頭車両に行けば話せますかね?』と聞くと、
「話せると思います。」と言われ、
そのまま私は大股で先頭車両に向かいました。

その間、誰一人として私に声を掛ける人はいませんでした。
そうか、周りの人はコロナをこわがっているのかな?
そりゃそうだ、もしあの人がコロナだったら、
私はウィルス浴び放題だなんて考えながら、
人をかき分けて歩いていると、
3号車にベビーカーや車椅子の方のスペースがあり、
そこにマイクがあるのを発見しました。

そこら周辺にいる人にすいませんと声を掛け、
おもむろにそのスイッチを押す私を見て、
周囲の方々がギョッとしたのが分かりましたが、
私は不思議と、この体験中に覚えている人の顔は、
私が声を掛けたサラリーマンの男性と若い女性のみです。

おー、こういうボタン押すの初体験と思いつつ、
ボタンを押すとピー、ピーと音が鳴り始め、
何回かコールが続いた後に男性の声が聴こえました。
「どうされました?」
『5号車で酔っ払っている男性が居て、椅子に座りこんでいるんです。
倒れたりしている訳ではないんですけど。』
「すいません。もう少し大きな声で話していただけますか?
7号車ですか?」
あー、運転席は音が大きいのかな?
『5号車です!』
「それでは次の駅で駅員を送ります。」
私は御礼を言ってその場を離れ、
また車両内を大股で歩き、
人がいて狭いところは車両を出つつ5号車へ戻りました。

5号車の風景は、私が離れた時と全く同じ状態でした。

私はその酔っ払って寝ている男性のところに行き、
停車駅で乗り込んでくるであろう駅員さんに合図するべく準備し、
駅についてホームに顔を出し、
後方車両から私たちを探している駅員さんに声を掛けました。

乗り込んできた駅員さんは、男性の肩を叩きながら、
大きな声で『起きれますか?』と声を掛けました。
声は大きいですがその口調は優しく、
いかにも今まで100人ぐらいはこういう対応しましたという慣れた様子。

私の問いかけに全く反応しなかった男性は、
リュックにうずめていた顔をう~んと言いながら上げました。
その時に、その男性がとっても若いことに気づきました。
そうか、声を掛ける私の声が小さ過ぎたんだ。

駅員さんは根気よく男性に声を掛け続け、
「どちらまで行く予定ですか?」と確認をするも、
男性は「無理です。。」とそうとしか言いようのない状態を吐露するばかり。
その間電車はその駅に停車し続けているので、
駅員さんは「一旦ホームに出ましょうか?」と声を掛けていましたが、
そうこうしている間に、更に2人の駅員さんが到着。

それこそ手慣れた様子で猫砂ようなものを吐しゃ物の広がっているフロアへ撒き、
塵取りとほうきで吐しゃ物を素早く清掃してくださいました。

その間最初に来た駅員さんは酔っ払った男性に声を掛け続け、
掃除の間にその男性をホームに連れ出すことに成功。
その男性はふらふらと歩いてホームに出てから前かがみに座り込み、
またそこでも嘔吐。
何かあったのかな~なんてその背中を見つめながら、
具合が良くなりますようにと祈りました。
そして2人の駅員さんも掃除を手際よく済ませ当事者は全員出て行ってしまいました。

素晴らしかったのは、駅員さん達がその酔っ払った方を無下に扱わず、
丁寧に声を掛けながら対応していたこと。
ホームに出てもらう時も、無理やり連れだしたりせずに、
その男性が自発的に出る様に促していらっしゃいました。
駅員さん同士のチームワークも素晴らしかった。

きっとこのような状況は毎晩起こっていて、
それを懇切丁寧に毎回対応しているんだな~と感動した瞬間でした。

車内アナウンスでは、
「現在、車両の点検と清掃を行なっております。」とご案内があり、
しっかりとなぜ電車が停まり続けているのかを説明。
続けて「お急ぎの方は向かいの京浜線(?うろ覚えw)にお乗り換えください。」
とスムーズに適切なご案内。
私はその時に、ああそうか、もちろん電車にはそういう人もいるよなと気づき、
『あ、急いでいた人ごめんなさい。』と心の中で言いました。

でもあの調子だと、あのまま酔っ払った男性は、
グルグル山手線を回り続けていたのかもしれないと思うと、
私は動いて良かったなと思い直したのでした。

私は以前、打ち合わせに向かう道すがら、
駅の構内で倒れている人を見かけたことがあります。
メインの通りからビルに向かう道の入り口付近に横になっていたんです。

打ち合わせの時間が5分後に迫っていたので足早に歩いており、
遅れてはいけないと一旦はその男性を通り過ぎたものの、
振り返るとみんな気づいているのにその男性を無視し続けていました。

そこで、私はクライアントに電話をして遅れることを告げ、
その男性の元に戻りました。

倒れている男性の近くに行くと、
なんとその男性は昼近くだったのにも関わらず泥酔い状態。
なんだ、倒れて意識がないんじゃなくて、
酔っ払ってたのかとホッとした私は、
背中をトントンと叩きながら『大丈夫ですか?』と聞くと、
その方は「大丈夫。。」と言いながら壁に背をもたれさせながら起き上がりました。

良かった。っとホッとして打ち合わせに向かいましたが、
この2つののできごとの間中、
誰一人として私に声を掛ける人はいませんでした。

でも、きっと周りの人は、
私が対応しているので大丈夫だろうと思っているんだと思います。
私も一度、Aと駅の階段を上がっている時に、
具合が悪そうに座り込んでいる女性に駅員さんが対応していた時に、
気にはなったもののそのまま通り過ぎたことがあります。
Aに「助けなくて良かったの?」と聞かれましたが、
私は『駅員さんがいるから大丈夫だよ。』と日常に戻っていきました。

この2つの体験をした後で、
あ~、あの時駅員さんに一言でも声を掛ければ良かったなと思いました。
きっとその一言で、駅員さんはどんなに心強かっただろうなと感じたからです。

私も、私がその対応をしている一連の中で、
一人でも私に
「様子みてますからマイク探してください。」とか、
「自分がマイク探してきます。」とか、
「これから降りるので駅員さんに一言言っておきます。」
と言ってくれる人がいたらどんなに嬉しく、どんなに心強かったでしょうか。

日本人の上手な距離感の取り方が
裏目に出るような世の中のままでいるのは悲しいなと思います。

だから、このブログを最後まで読んでくださり、
共感してくださった方は是非とも、
直接助けなくても良いので、何かしら行動することにしてみてください。
その時の自分の状況に合わせて何かできることを。
それが、傍観することを選ぶことも一つのできることではあります。

もちろん行動することで、被害を被ることもあります。
そのことを含めてご自分で何できるのかを判断してください。
私も母親だったら、きっと子どもに
『余計なことをせずに自分を守りなさい。』と話すかもしれません。
でも、それらのできごとを
無かったことのように見過ごす子どもには育ってほしくはないです。

同じ電車に乗り合わせ、
お待たせしてしまった皆さんには申し訳ありません。

あの男の子は少しは酔いが冷めたかな?
きっと今日は二日酔いだな。笑
何はともあれ、今日は笑顔でいられますように。

そして最後に、山手線の駅員さん、対応してくださった車掌さん、
ありがとうございました。
対応はプロフェッショナルで、とにかく頼もしく、
慣れていて手際良く、格好良かったです。

毎日ほぼ時間通りに走る電車や、綺麗に保たれている構内や車両は、
こういう人達に支えられて成り立っているんだなと実感しました。
いつもありがとうございます。

これからも大変なことが多いかと思いますが、
応援しています。

小梅

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小梅 koume

人と人、人とものごとを繋ぐカタリスト。 オーストラリアを中心に6年間の海外生活を送り、現在は東京を基盤にインバウンドメディアとインバウンド専門カスタマイズツアーを提供するJapan Travel K.K.で仕事をしています。 ブログを読んでいるあなたと共に人生を楽しみながら、#日常を輝かせるTipsを共有できるメディア創りを目指します。 人生禄を綴った「note」の記事はこちらから→ https://note.mu/mt_koume

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